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韓国温泉物語―日朝沐浴文化の交流をたどって
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人気ランキング : 203,774位位
定価 : ¥ 2,940
販売元 : 岩波書店
発売日 : 2004-03 |
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植民地支配を超えた文化的遺産 |
李朝時代の十四、五世紀の朝鮮の文人達はけっこう温泉を楽しんだようで、「恍惚として夢は何有郷にあそぶ」と詩に謳ったそうです。 筆者はそれを神仙思想の流れを汲む「東アジアの歴史的身体として(日本と)共振しあっている」と書きます。 そして、それがベースになって植民地支配中に持ち込まれた大衆浴場が、鎮海の桜とともに、今も生き残っていると指摘していますが、なるほどと思わされます。 江戸時代に日本を定期的に訪れた朝鮮使節使は「混浴」などを乱れていると書き残していますが、儒教的な倫理観から裸になることは戒められ、沐浴程度に抑えられていたようです。 日本の公衆浴場は明治政府が都市に設けてから習慣化したようですが、元々風呂が好きという清潔好きな文化があったために普及し、朝鮮でも受け入れられたということでしょうか。 釜山の公衆浴場に日本とは格段に厳しい目隠しや混浴禁止が領事館から通達されたという話など、民衆レベルの生活がうかがえて面白いです。 何かと対立しがちな歴史認識問題の隙間を埋める力作と言えます。
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