| <<戻る
超秘湯に入ろう!
 |
人気ランキング : 67,461位位
定価 : ¥ 819
販売元 : 筑摩書房
発売日 : 2003-04 |
 |
3Kの秘湯探し |
ガイドブックに載っていない温泉マークを5万分の1地図に見つけては現地調査。しかも貧乏自認だから根本的に18きっぷとバスか徒歩。おまけにそのバスも1日1往復のみだったりするから、到着もままならない。綿密な行動計画、そして現地の人に尋ね尋ねて探し当てた先にあったものは・・・あるものは畑の中のベビーバス、あるものは掘っ立て小屋、あるものは個人宅、あるものは浴槽がなくお湯が流れるままになっている・・そんなところで!囲いがなくても人がいないタイミングに裸になって入ってしまう、浴槽がなくてもお湯をタオルにしみこませて肩から絞りかける。羞恥心が欠落しているのではなく、入湯数をカウントしたいが故の思いきりである。偶然見つけて笑いをこらえる通行人もいて、読んでいる人も笑ってしまう。好む温泉は「3K−臭い、汚い、暗い」と言っている。大阪生まれ故か、このあたりのユーモアのセンスは筆者の生まれつきのものなのだろう。 そうやってかせいだ温泉が、20年で900。囲いなしはさすがにまねできないし、個人や会社所有の風呂に入れてくれとは頼みにくいが、尋ねてみたい湯もたくさんある。村の共同湯はほとんどが混浴で、生活の臭いがある。97年に出版された当時、昭和の時代に訪れた湯の現存を確認してある。
 |
ダイヤモンドの原石 |
昨今、温泉ブームなのだという。都心でもそこら中から温泉が湧いているのだそうな。だがしかし、ちょっと待ってほしい。最近の温泉といったら、地下数千メートルから無理矢理ボーリングしてポンプアップしたものばかりじゃないか!そんなマガイモノの温泉とは対極にある昔からのひなびた(!)温泉を自分の足で訪ね歩いたのが本書である。実際に著者ひとりで歩いたものばかりだから、当時とは佇まいが変わっているところもあるかもしれない。でもそれもまた一興。本書の魅力は温泉そのものというより、温泉を探して訪ね歩くまさにそのプロセスそのものにあるのだ。それと同時に、気持ちのいい読後感はどうしたわけだろう。著者の飄々とした生き方に憧れるのは私ひとりではあるまい。
 |
普通の温泉に飽きたなら・・・ |
温泉ブームと言われて久しいが、紹介されるのは有名な所かそうでなければ『秘湯』と呼ばれる隠れた温泉なのだが、テレビなどで大々的に報じられては秘湯もくそもない。 そんな温泉に飽きた人にはこの本で紹介されている、「こんなところに!」「これが?」と思わせる超秘湯がおすすめ。 中には地元の人も知らない温泉が載っていたりと著者のその捜索力には脱帽してしまう。
|